勉強になります。

つい、先日もゼロベースの石橋さんのブログを取り上げたばかりですが、
また、いい文章を掲載されておりました。

私の方からは、何も加える必要がないものです。

全文掲載致します。


以前「デザイン」という言葉を、どういう意味で使っていますか?という記事の中で次の言葉を紹介しました。

『デザイン』というのは奇妙な言葉だ。デザインは外観を意味すると思っている人がいる。だがむろんそうではなく、もっと深く掘り下げた場合、デザインとは本来は機能のことなのだ。本当にいいデザインにしたければ、製品を『理解する』ことが必要だ。それがいったいどんなものなのか、真にグロク(共感して完全に理解)しなければならない」
スティーブ・ジョブズ (※出典)

これの英語版(原典)をみつけました。こちらのほうがずっといいです。というのも、ジョブズ氏は「デザインとは本来は機能のことなのだ」とは言っていないからです。

Design is a funny word. Some people think design means how it looks. But, of course, if you dig deeper, it’s really how it works. To design something really well, you have to ‘get it.’ You have to really grok what it’s all about. ― Steve Jobs (quote from “Steve Jobs Buys a Washing Machine”)

デザインとは「どう見えるか(how it looks)」ではなく、「どう機能するか(how it works)」の問題であると言ってます。「機能」といっても'feature'や'function'ではなく'how it works'と言っているのがポイントです。

「どう機能するか(how it works)」とは

* どのように振る舞うか(how it behaves)
* どのような結果(価値)をもたらすか(what it gives)

ということでしょう。

私は「デザイン」が「見栄え」のことだけではないことを伝えるために、よく「機能とデザイン」という言い方をします。しかし、とても気持ち悪い。本質的に不可分なのだから「デザイン」とだけ言いたい。

「機能とデザイン」と分けて語ることは、みずから「デザインは機能を含まない概念」と言っていることに等しい。そういう、自分が分離されるような感覚があります。

早く「デザイン」で通じる世の中になってほしいものです。
代案

社内に相談してみたところ、やはりデザイナのほうが日頃からこれについて考えているのでしょう、デザイナたちから良い案が出てきました。

あえて日本語で設計としてのデザインとか戦略としてのデザインとか。自社サイトのトップページにここら辺の説明かコピーがあっていいんじゃないかな。

コンサル+デザイン+システムという区分を明示してるからこそ、余計誤解が生まれるような気が。

まあ、どちらかというとデザインという言葉が本来持つ意味は変えずに、一般的な解釈で言うところのデザインを細かく表現する方が良いはず。できればデザインという言葉は使わずに。

デザインという言葉を日本語に置き換えるなら私は「工夫する」「工夫された」という言葉が思いつきます。

なるほどなあと思いました。

well thought out

* well thought out よく考えられた、考え抜かれた、上手に工夫された
* well-thought-out【形】綿密{めんみつ}な、丹念{たんねん}に考案{こうあん}された